【英雄たちの選択】井伊直政は中途採用のできるリーダー

リンクユニット

この番組も好きです。
歴史上の出来事に対して、いろいろな専門家が
いろんな角度から意見する番組です。

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途中入社組の若造

今回は、次郎法師に育てられた
徳川四天王の井伊直政にスポットが当てられます。

井伊直政についてMCの磯田道史さんはこう言います。

「勇猛果敢&外交の手腕もある”徳川”新幹線の
先頭車両で途中入社組の若造」です。
分かりやすいですね。

直政は1歳の時に父を殺され、
鳳来寺に匿われます。

今川家の勢力が衰えると母親の再婚先に身を寄せ
家康に家臣として仕えることになります。

そして結果を出して実力を示し、
29歳で12万石の徳川家臣筆頭となります。

途中入社組としては結果を
常に出していかないと残れないですよね。

家康も幼い頃人質として今川で過ごしていますが
そこで最高級の教養を身に着けています。

三河武士は戦えるけど、
教養がなくちょっと物足りなく感じていたところ
教養のある直政は重宝されたのではないかということです。

直政の預けられた鳳来寺は学問をするのに
最適な場所でそこで身に着けた教養が役立ちました。


関ケ原の戦い

さて有名な関ケ原の戦いですが、
東軍は内部崩壊寸前だったというのです。

これは関ケ原に向かうのに
軍勢を2つに分けたからです。
東海道を進むのは豊臣軍勢、
中山道を進むのは秀忠率いる徳川勢、
ここで家康の代わりに豊臣軍勢を率いるのは井伊直政でした。

中山道を通っていた徳川勢は
真田軍に足止めされ戦いには間に合いません。

先方は豊臣勢力の福島正則でした。
ここで福島正則が先陣を切れば
例え関ヶ原の戦いで勝ったとしても
この勝利は豊臣のものになり
徳川家康の一存で国を統治できたとは思いません。

やはり福島正則達武功をあげた者たちは
自分たちの手柄を指してもっと権力を!と言うでしょう。

唯一徳川勢で戦える直政は抜け駆けしてでも
先陣を切るべきかどうか選択を迫られます。

やっぱり先陣って武功を上げることになるんですね。

英雄の選択

直政の選択はどちらでしょうか。
①軍法を破り、抜け駆けする
②軍法を守り、指揮に徹する

この選択についていろんな道のプロが意見します。
・笠谷和比古(歴史学者)①
 やるしかない。軍法を破ったことで切腹になるのは覚悟の上。
 抜け駆けをしたことで福島正紀が怒り裏切って
 同士討ちになってしまうことが心配。

・原田眞人(映画監督)①
 霧が出てるから言い訳できる。

・滝本哲史(投資家)①
 軍法は手段。政治的目標を達成できなかったら意味ない。
 許可を取らずにやって、後で謝ればいい。

・磯田道史(歴史学者)①
 ②を取った場合は天下取りどころじゃなくなる。

みなさんの選択は①ということになりました。
 

直政の決断

歴史に詳しい方はご存知でしょうが、
直政は①を選択しました。

結果として関ケ原の戦いは東軍勝利、
先陣は徳川勢が切ったことになります。
東軍勝利で終わった後、西軍の島津が正面突破してきます。

怖いですね。敗走する時に敵陣正面突破って・・・。
この時直政は島津義弘と戦い、両者は多くの兵を失います。

福島正則は無駄死にを怖れ、島津軍を通しています。
この戦の後、直政への
軍法を破ったことへのお咎めはありませんでした。

福島正則も島津の追撃をして傷を負った直政に
先陣の件で怒り狂ったりはしなかったようです。

しかし直政はこの時の傷の悪化の為、
2年後の40歳で亡くなります。

日本は抜け駆け国家

直政が息子へ残した遺言書では
リスクがあっても結果を出すには
勝負に出ないとダメだと伝えたかったんだと解釈しました。

磯田さん曰く、抜け駆け三原則があるそうです。
・指揮中枢の意思に沿っている
・時代や全体の流れに沿っている
・私利私欲より全体の利益に沿っている

これらに則った抜け駆けはうまくいっているそうです。

稟議書を書く時にはこの三原則を考えてみましょう。
私はただただ知らなかったことに感心するばかりですが
歴史から何か学べるようになりたいなあ。


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