ゴミ+シロアリでサハラ砂漠が緑地化できる?

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ゴミとシロアリという不思議な組み合わせで
なんと砂漠を緑地化するプロジェクトがあるといいます。
この不思議なプロジェクトは
サハラ砂漠で行われています。

サハラ砂漠

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サハラ砂漠の拡大

サハラ砂漠は、アフリカ大陸北部にある世界最大の砂漠で有名です。
アフリカ大陸の1/3を占める大きな砂漠で、
年降水量が100mm以下という乾燥地帯です。

砂漠はエルグという砂砂漠とハマドという岩石砂漠でできています。
夏季は日中40~50℃にもなる、イメージ通りの砂漠です。
アルジェリアでは84℃という記録も残っているほど暑い地域です。

この砂漠、実は1年で
48平方キロメートル拡大していっています。
原因としては自然の気候もありますが、
過放牧による土壌劣化や薪の過剰採集、
過開拓、不適切な水の管理などの人的原因も含まれます。

この砂漠の拡大を防ぎ
緑地化を目指す活動で行われているのが
ゴミをまくという行為なんです。

サハラ砂漠の緑地化活動

そしてゴミを集めて砂漠にまいているのが、
京都大大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の
大山修一准教授です。
大山さんは2000年から活動をしており
西アフリカにあるニジェール
都市から出るゴミを集めては砂漠にまいて緑化を図っています。

そしてその結果、
一部緑地化に成功しているんです。
すごいですね。

簡単に説明するとこんな緑地化サイクルです。

1.砂漠にゴミをまく

2.シロアリが巣を作る

3.土中に水分を蓄える

4.ゴミの中の植物の種子が芽を出し育つ

5.牧畜民の家畜がエサとして食べる

6.家畜のフンで土壌に栄養を補給する

7.糞の中の種子から樹木が生える
1年目には作物が多く育成、2年目には草木、5年目に樹木が育成されます。

砂漠にフェンスを建設して
囲った土地にゴミをまきます。
大量のゴミを運んで緑地化すると、
家畜に食べられたり飼料として家に持ち帰ってしまう人が多くいるのです。

現地民にとっては、飢餓で死ぬかどうかの
線上
にいるのでせっかく緑地化された土地だろうが、
土地が元の砂漠に戻ろうが、今の生活のために行動します。

そこで緑地化した地を守るためにフェンスで囲いました。
そして夜は家畜を入れておくことで、
夜間放牧を阻止し、争いを予防しているのです。

・ヤギの食事量
日本でも空き地にヤギを4頭放す
除草作戦を行っています。
ヤギたちは、2か月で
5000平方メートルの雑草を食べつくしています。

草食動物って食べる量が半端ないんですよね。
1日に10キロくらいの草を食べます。

だからヤギやヒツジが日本だけでなく海外でも
除草作業にレンタルされたりするんです。

牛は体も大きく1日に30キロくらい食べます。
放牧って砂漠気候には向いてないですね。



サハラ砂漠にゴミをまくことの作用

ゴミの作用1 シロアリを呼ぶ

雨季がくるとシロアリが飛んできて巣を作ります。
住民が出すゴミには
残飯など生ゴミや家畜のフンや枝などがあり
これがシロアリのエサとなります。

またビニール袋を敷くことでシロアリを熱や乾燥からも守ります。

ゴミの作用2 砂漠の緑地化

まかれたゴミは雨水を含み、シロアリが作った地中の
無数のトンネルを通じて、地中に浸透します。

そしてゴミに含まれる有機物を栄養に、
ゴミに紛れた種から発芽して
草が生え、家畜のエサとなります。
生活ゴミに紛れた種は当然現地のものなので、
発芽するのも現地の植物です。ここが大事ですね。
生活に根付いたゴミが必要なんです。

またエサを食べた家畜のフンから土が肥え、
フンの中の種から芽を出し草が生えます。
それが、草木となり樹木となり緑化していくのです。

発芽

ゴミの作用3 砂漠の拡大を食い止める

ゴミは砂嵐で飛んできた砂による
砂漠の拡大も食い止めます。
砂漠の拡大には風によるもの水によるものの2種類があります。

風は強風で地表面の砂を吹き飛ばし、岩盤を露出させます。
これをゴミをまくことで飛んでくる砂を受け止めることができるのです。

ゴミの作用4 緑地化によって争いをなくす

毎年8月から11月にかけてニジェールの農耕民と牧畜民が武力衝突を繰り返します。
この原因は食糧によるものです。
収穫の時期に「大事に育てた作物を
牧畜民の家畜が勝手に食べることが許せない」と
農耕民が武器をとって立ち上がるのです。

農耕民が牧夫を特定した場合、
牧夫は賠償金を支払う必要があります。
この賠償金の金額や、授受を巡っての争いにも発展します。

土地が緑地化することで、
争いで死者が出るようなこともなくなります。

日本では嫌われもののゴミシロアリですが、
これを掛け合わせると
砂漠が緑地化できてしまうんですね。
逆転の発想というか、すばらしいです。

それも日本人が中心となって
行っている活動と知って正直、誇らしく思います。

活動はかなり大変そうですが、
ゴミ+シロアリで緑地化できることが
結果として出ているので、
ぜひがんばって続けてほしいものです。

そしてニジェールの人達にも
自分たちの生活が豊かになるためと理解してもらい
協力して緑地化に励んでもらいたいと願います。



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