瞑想で船酔いも克服する空海

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「偉人たちの健康診断」今回は真言宗の開祖、
弘法大師・空海についてです。

高野山

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船酔いしない空海

平安時代の天才ですね。
中国人が驚くほど字が上手で
土木工事にも長けていて
美術にも造詣が深い人です。
本郷さんは、
「日本のレオナルドダヴィンチ」と例えていました。

空海といえば高野山ですよね。
標高800mの山に117もの寺があります。
昔は女人禁制の信仰の山です。

空海は31歳で遣唐使として長安に向かいます。
その船とは、長さ30m、幅9mの大きさです。
これに140人以上が乗り込んで中国を目指します。

一人当たりの場所は畳半分だったといいます。
ぎゅうぎゅうですね。

よく無事に行って帰ってこれましたね。
およそ4割の人が帰ってこれなかったようです。
今の船のように、左右に横揺れ防止装置がついていないので、
横揺れに弱いのです。

空海は船酔いしなかったといいます。
本当でしょうか。
私は現在の船でも小さい船なら確実に酔います。

空海は帰りの船で大嵐にあった際、
船のへさきに不動明王をくくりつけて祈り始めたのです。
そして嵐は静まり、無事帰ることができたと伝えられています。

まず船酔いは、視覚と耳の中になる三半規管のズレが出て、
それが大きくなると自律神経が乱れ、ヒスタミンが放出されます。
これによって吐き気が出てくるのです。

平安時代の医学書では、生姜がよいとされています。
ジンゲロールには自律神経を抑える効果があります。
これを空海は知っていたのでしょう。

瞑想の力

真言宗の瞑想法で、阿字観というものがあります。
「あー」と長く声を出しながら瞑想します。
息をゆっくり吐きながら声を出します。

この阿字観の効果を見るために、心拍数を測ります。
平常時は87です。

そして阿字観を開始後5分すると、
心拍数は66まで下がります。

そしてここで脳波を見ると、
リラックスのアルファ波が出ています。
その他に深い眠りについた時だけ現れるシータ派が出ています。

起きているのに、シータ派が出るのはありえないといいます。

この阿字観で視覚と三半規管のズレを
遮断することができるといいます。
すごいですね。
瞑想で自律神経を安定させ、船酔いを克服できるんです。



語学の天才・空海

無事長安に辿り着き、密教の最高権威
恵果阿闍梨につきます。
そして恵果は、何千人もいる弟子ではなく
空海を継承者に指名し、密教の奥義を伝授したのです。

これは、空海がサンスクリット語、中国語の
語学の天才だったからだといいます。

密教はインドから伝わった新しい宗教で、
サンスクリットで経典が書かれていました。
中国語とは全く異なります。

このサンスクリットを空海は
インドの僧に教わり3か月でマスターしてしまったのです。

元々空海は香川県で生まれますが、
子供の頃から中国語や朝鮮語が飛び交う環境にいました。
地方の豪族で、渡来人との交易があったのです。

小学生卒業の頃までに外国語を耳から学ぶ
環境があることは、語学を学ぶのに必要だといいます。
まず聞いて理解することが大事なのです。

空海は、嵐の中で遣唐使と証明する
国書を失くしてしまいます。
せっかく辿り着いた中国でも密航ではないかと上陸を許されませんでした。

そこで空海が上陸願いを書いたところ、
格調高い文章に感動した役人が、上陸を許したと云われています。

バイリンガルの人は、脳機能がアップしていて
他の言語を学びやすいといいます。
面白いのは、これが方言でも似たような効果があるといいます。

確かに方言ってたまに「外国語?」と思うような時ありますもんね。

苦労した空海もうつ病に

空海は結構苦労しているんです。

20年のところを2年で奥義を取得して
帰ってきてしまったので京へ入るのを許されなかったのです。

まあ、当然というか。
20年かけてやっと取得できるかどうかの
奥義を「2年でできました!」って言っても
信じられないですよね。

空海はまだ無名の33歳です。2年で帰ってきた罪を咎められます。

しかし、ちゃんと経典と宝物を持ち帰ってます。
目録を作って献上しますが、朝廷は価値が分かりません。
なのでやっぱり許されません。

空海としては、早くこの奥義を日本に広めたいと
思っているのに3年も許されなかったのです。
生活が苦しく貧乏な状態でした。

空海がやっと有名になったのは39歳の時です。
京で活躍していた最澄が、空海に弟子入りしたことでやっと空海も有名になります。

この時最澄に、空海は自分はもう命がつきようとしていると伝えますが
特に病気になっている様子もありません。
この2か月後には、体力のいる1日で194人の弟子に灌頂を行っています。

これは空海が抑うつ状態だったからではないかと言います。
そして空海が回復したのは、
山歩きをしていたからだと考えられています。

やはり心の病には、体を動かすことが有効なんです。
高野山は山ですし、山歩きは結構な運動です。
それに山を歩くのは自然を感じられて気持ちも穏やかになるでしょう。
高野山を修行の場所として選んでよかったですね。

中国では書の達人として空海は有名です。
漢字ってよくよくみると、絵やデザインのような美がありますね。
美術にも長けていた空海の字がきれいなのも頷けます。



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