アドベンチャーレースは幻覚を楽しめ

リンクユニット

クレージージャーニー最後は、
アドベンチャーレースの田中正人さんです。

自転車自転車

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眠らずに夜の荒野を突き進め

アドベンチャーという
明るい冒険的なものではありません。
超過酷、超危険な不眠不休で
600km先のゴールをチームで狙うものなんです。

ほんとクレージーです。

田中さんはこのアドベンチャーレースに
25年も挑んでいるベテランです。
見ていると、何が楽しいのか全く分かりませんが、
田中さんは面白くてやめられないといいます。

ランナーズハイ的なものがあるんでしょうか。

今回田中さんが参加するのは、世界52チームが
参加する南アフリカのレースです。

田中さんのチーム「イーストウィンド」は、田中さん含め4人です。

・鬼軍曹こと田中正人さん
リーダーは50歳です。メンバーは20代ですが、経験は一番です。

・キラリンこと安田光輝さん
ワンダーフォーゲル経験者です。

・ヨネこと米元瑛さん
24歳とチーム最年少ですが、笑顔で楽しみと語ります。

・マチマチこと西井万智子さん
紅一点の女性です。

競技マップが渡されますが、
トレッキングが160km、カヤックが50km、
マウンテンバイクが350kmの行程で通過するチェックポイントが決められています。

コースが決められているわけではないので、
チェックポイントを見て最適なコースを探ります。
この辺はアドベンチャー要素がありますよね。

専用バスでスタート地点へ移動して、
スタートです。スタートはマラソンの始めのように一斉スタートです。

海岸線を20km走り続けます。
が、海岸線ルートは行き止まりで引き返すことになります。
地図ではよく分からないですからね。

チェックポイントを探して右往左往、
見つけたRというアルファベットをメモって進みます。

しかし本当に自然相手なので、
ここ登るの?という崖も登っていきます。

そして荷物をピックアップして走り続け、
波が打ち寄せる岩場を進み、腰の高さの川を歩いて進みます。

続いてカヤックコースです。用意しておいた道具をセットして川を遡ります。
4人ともラフティングガイドをしているので得意みたいです。

2人ずつカヤックに乗って進みます。
真っ暗になっても進み続けます。
そう、夜だからって眠らないのがこのレースです。

カヤックを終え、続いてトレッキングです。
まだ夜で暗い中進みます。
数メートル先も見えない暗がりです。

そして迷ってしまいます。
昼間でもただただ広がる荒野で目印なんてありません。

焦った田中さんも
カメラマンさんとキラリンを間違えてしまいます。
疲れと疲労から睡魔に襲われるメンバー達ですが、
初日は睡眠なしで進む予定です。

迷子なので心身共にただ疲れます。
地図みれないと、このレース無理ですね。

最短ルートはマウンテンバイクを担いで登山

夜が明けました。
ようやくマウンテンバイクで進むコースです。
迷って遅れたイーストウィンドチームは、
距離は短いが過酷な山越えルートを選びます。

山越えってことはバイクを抱えて登るんですね。

道中、女性が倒れています。
自転車でこけてケガをしたようです。
メンバーが手当てしてます。

バイクで突き進むと越えるべき山に
たどり着きます。そしてマウンテンバイクを担いで登ります。

しかし草木が担いだバイクに引っかかり、スムーズに登れません。
しかし登っている最中で日が暮れてきました。
でもキラリンがチェックポイントを見つけてくれたので、
後はマウンテンバイクで下ります。

そしてスタートから40時間たってようやく1時間半の睡眠を取ります。
今回は早め(?)の睡眠取れてよかった。

レースは3日以降が正念場といいます。



クレイジーレースは幻覚を楽しめ

その正念場の3日目、キラリンに異変が出ます。

体力に自信のあったキラリンは、
突然の眩暈で自転車をこげなくなってしまったのです。
そんなキラリンに、鬼軍曹は「行けるっしょ」と一言。

これは流行りのパワハラでは?と思いますが
やっぱりキツイ時って優しく心配されると頑張れないですよね。
「行けるわけねーだろ!」と奮起してがんばれるもんです。

追い込みすぎは危険ですが、
田中さんはベテランなのでその辺は分かってるはず。

そもそも自転車は漕いでて眠気に襲われ
一瞬意識が飛ぶと、よろよろと脇に進んでしまいバタンと倒れます。
これはよくあることらしいです。

キラリンは眠気と幻覚に襲われます。
そんなキラリンに
幻覚は楽しんだ方がいい。暇つぶしにいい」と田中さんのアドバイス。

見てる側は「いや、何のアドバイス?」と思ってしまいましたが
この幻覚、幻聴もアドベンチャーレースでは、よくあることなんです。

石とか木の葉が人の顔に見えたりするのが
スタンダードとのこと。
初のレースでそんなもん見たらビビります。
幻聴も風の音が笑い声に聞こえるようです。

すごいですね。
幻覚を楽しむレースって。。
まあ心身共に疲れて、追い込まれたら幻覚見ても仕方ない。

でも、やっぱり幻覚見たら休めって合図だと思うんですけど。

その後26時間マウンテンバイクを漕ぎ続けます。
再びトレッキングです。

暗闇の中、100mの崖をロープで下ります。
暗くて地面が見えません。
足元だけです。
それでも全員スムーズに下りれました。

得意な藪漕ぎエリアで追い上げる

田中さんが得意な藪漕ぎとは、藪をかき分けて進むことです。

藪はすごい長いトゲが生えているので、
突き進むとトゲが突き刺さります。
痛そうです。
田中さんは「スピードを上げろ」と鼓舞します。

痛いと体が反応しちゃいますよね。
スピードが上がらないメンバーに
「後ろから蹴倒そうかと思った」と鬼軍曹田中さん。

それを押さえて優しく背中を押したといいます。

この藪漕ぎ10時間で、
18チームを抜き去ります。さすが得意というだけあります。

最後はマウンテンバイクです。
疲労もピークですが、夜の闇の中バイクを漕ぎ、ゴールです。

序盤トップになったイーストウィンドですが、道に迷って順位を落とし、
藪漕ぎで追い上げた結果、最終的に9位でゴールしました。

タイムは115時間5分47秒です。
目標は5位でしたが、ゴールしただけで褒めてあげてください。
52チーム中完走できたのは32チームです。

チームで困難を乗り切る喜びがアドベンチャーレースの魅力です。
完走したチームのメンバーは「楽しかった」と笑顔でいいます。

キラリンはレース後に「迷惑をかけた」と涙します。
チーム競技ではこういうことってありますよね。

私は全くやってみたいと思いませんが
きっと精神的にも体力的にも追い込まれた先に
それを乗り越えた自分とチームへの自信を
楽しむ限界ギリギリのものなんでしょう。

「地球で遊んでる感」が堪らないんでしょうか。

冷房効いた部屋で、麦茶のみながら
テレビ見てる人間には分からない世界ですね。

やった人にしか分からないものだと感じました。



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