さて今回「偉人たちの健康診断」は有名な水戸黄門様です。
好奇心
水戸光圀も70歳過ぎても元気だったようです。
この方、家康の孫にあたりますが、ずいぶんイケメンだったようです。(会ってみたかったなあ。)
歴史に詳しい方なら、ドラマのように諸国を旅していないことは有名な話ですね。
水戸光圀は63歳まで水戸藩主として仕事ばかりで
江戸と水戸と日光しか行ったことがなかったようです。
観光旅行は鎌倉へ墓参りと称して1度行ったようですが、6日間で173か所の名所を回った記録があります。
分刻みのスケジュールですね。詰め込みすぎです。
観たいところは全部観て回る好奇心旺盛な性格の光圀は、この強行軍を決行しました。
この時の日記を元に作った鎌倉日記が残っています。
また歴史オタクだった光圀は、大日本史という歴史書を作り始めます。
なんと全402巻!もあります。
当然生きている間に完成はしませんでしたが、すごい熱意ですね。
光圀は、彰考館という研究機関を作って、学者を日本全国に派遣して調べさせました。
これが光圀が諸国漫遊した話につながったと云われています。
友達たくさん
隠居してからは、農民たちと仲良くしていたようです。
いろんな農民と仲良く、一緒に年を越したりしていました。
いろんな友達と付き合い、ネットワークが広いことは元気の秘訣だといいます。
最近は、高齢者の孤独、孤立が問題になっていますよね。
そうするとウツなどにつながって、孤独死の確率が高くなります。
交友関係が広いと、身体活動量が多くなり、社会的支援・精神的支援を受けやすいです。
やはり人間は一人では生きていけないということでしょう。
食べるのが大好き
光圀が日本人で最初に食べたといわれるラーメンですが、やはり食べ物にも好奇心旺盛だったんですね。
城下町で流行っていた「うどん」に感銘を受け
自分でうどんやそばを作ってしまうような人です。
すごいパワー溢れる人ですね。
蓮根の粉を3か月摂取した人の81%が花粉症の症状が軽減したという結果もあるようですが、
この蓮根の粉をつなぎとして使った麺のようです。
健康ラーメンですね。
チーズや餃子も中国の朱舜水から教わったといいます。
運動が好き
光圀は運動神経もよかったと云われています。
中でも水泳は大得意だったようです。
甲冑を身に着け刀を差した状態での泳ぎ方が伝わっています。
この「のし泳ぎ」が高齢者に向いている泳ぎ方のようです。
水泳は膝への負担が少ないので高齢者に向いている運動といえます。
また隠居後は、大日本史を編纂中も散歩や田んぼの様子を見に行ったりして
長時間座らない生活を送っていました。
この長時間座らない生活が健康長寿の秘訣です。
運動していても、長時間座る生活を続けていると死亡リスクが高くなるそうです。
エコノミー症候群のようなことですね。
日本人は1日のうち7時間座っている生活をしていて
この7時間という数字は世界一長い時間です。
30分に1度立って動くことで、大きな病気を避けることができます。
仕事などで難しい場合は、座った状態でもかかとを上げ下げしたり
つま先を上に向けて足をあげるなど少しでも動かすとよいです。
30分タイマーをしかけて、ちょくちょく動くようにしたいですね。